『変化は起きる』 Shift Happens


Creative Commons License Producer:XPLANE | Director:Karl Fisch, Scott McLeod, and XPLANE

かなり有名なウェブ・プレゼンテーションの最新版がdotSubに上がっていたので,日本語に翻訳してみた. dotSubでは,このぐらいの文章量のものであればものの30分ほどで翻訳が行える.もちろん,もともとが平易な英語なので,日本語化の効果はそれほど高くはないかもしれないが,クリエイティブ・コモンズの説明を未見者に対しておこなう際に役立てる内容ではある.


この手のプレゼンテーションは,その扇情性に気をつけなければいけない.作者自身が,情報ソースが「ハード」なものではないという断りがあるように,数字を鵜呑みにすることは危険であるのは言わずもがなだろう.しかし,英語を喋る人間が最も多い地域が中国とインドを中心とするアジア圏になるという,確かに少し考えればそうだろうという事実には,英語を日常的に使わない人は改めて考えさせられざるを得ないのではないだろうか.

傲慢なように聞こえるが,日本はこれだけ世界的にリスペクトされるデジタル文化を誇っているのに,世界に分かる言語で自律的に発信できていない.メディアアートや現代美術の領域においても,英語でのプレゼンテーションの不在に因る「不可解さ」や「神秘性」といったものが幅を効かせている側面が少なくない. ジャポニズムというのは,19世紀においてはそれまで鎖国していた日本国家の文化イメージが伝播する媒介として肯定的に作用したとも言えるだろうが,21世紀現在におけるジャポニズムというのは言語的障壁の代名詞でしかないように思える.

このプレゼンテーションが有用なのは,日本のように「過剰な慣性」がいまだ文化の主要部分を支配している地域において,認識論的変化を真剣に考え,実践する契機というものがジェネラティビティ—この場合は世代継承性とでも呼べるか—,つまり現在の子供たちの将来をシミュレートするところに見出せるという事を簡単に理解させてくれるからではないだろうか.個々人が作り出し,公開する情報に関しても同じことがいえる.情報のジェネラティビティというものは,決して膨大な情報量から生気論的に発生する幻想ではなく,それだけ人類のmemeが物理自然界のgeneの世界に肉迫するほど豊穣になってきていることと並列で捉えられるべき概念だろう.これは例えば,著作権保護期間の延長に対して賛成を唱えている人々の一部が「子供をもたない人間には守るべき本質的な価値などない」という事に等しい暴言を吐いていることへの本質的な反論でもある.

この映像がより多くの日本語圏の人に見られるように,下記にトランスクリュージョン・コードを貼っておく(下記で選択,コピーして,違うページのソース・コードにペーストすればライセンス表示毎映像が貼られる):

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