なめらかをゆるやかと区別してみる(Notes on Prochronism)
なめらかという形容はものごとを外部から眺めたときに生じる静的な感情である(とかんがえてみる)。なめらかは形態にかかわる。
ゆるやかという形容はものごとの経験のなかで生じる動的な感情である(とかんがえてみる)。つまり、ゆるやかは時間にかかわる。
グラフや数式の曲線、車体や建築物の表面、惑星や天体やガラス玉の球状にはなめらかな美しさがある。
歩行中のまわりの風景の変化、飛行機が着陸するときの地面の接近、演奏者が瞬時にであれゆっくりとであれ微音の状態から高揚していく移行(またはその逆)にはゆるやかな美しさがある。
しかし、なめらかなものからゆるやかなものを見て取ることはできる。ゆるやかなものの結果としてなめらかなものが生じることもある。
細かいはなしだが、日本語の細かさはなめらかであり、その成長はゆるやかな美しさを湛たたえている。
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